71: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 23:32:02.55 ID:6rZ5mY140
揺れる。小さく。
予感がする。心臓の心拍数が波となって、それだけじゃないと訴えている。
これが最後の命だと分かる。
俺は六花を、俺のケガした膝をカバーするように、一緒に背中を抱え合う。
崖の先に向かう。
毎日たくさんのことを話した。笑った。
でもそれだけじゃ想いは伝わらない。
俺の気持ち、受け取ってほしい。
六花が足を一歩前に出す。
六花が変でもいいじゃないか。
俺が足を一歩前に出す。
俺が変でもいいじゃないか。
六花と俺は前に一歩一歩ずつ前に出る。
つまずきながらも、後悔を恐れて何もしないよりは、嬉しかった。
だんだん小さく歩けるほど揺れながら、崖の先へと一歩一歩ゆっくり歩く。
恥ずかしいけどさ、楽しいんだ。あの世界も。六花のことを思うと毎日が楽しい。
崖の先が近づく。重たい剣を拾って。
中二病でも、ゆっくりと一緒に歩いていけば、一つの道になって、レールになって、
崖の先端に来た。
その物語は、一緒に完結する!
ゆっくりと、そう思うと、六花も口元に笑みを浮かべる。
崖の先端へと連れて行った。
周囲は異常だった。だが六花の震えはなかった。
感じる体温が温かかった。
そして小さく揺れている中、崖の先端に着き、目の前の深淵を見て、剣を確かめた。
手にした俺のダークフレイムマスターのソードが夜空に蒼黒く光っていた。
深淵と地震。小さく揺れる中で、崖の先に、二人の少年少女が剣を持っている。
勇太「するぞ」
六花「うん」
何やるかは、俺たちだから分かっていた。
体がペタついていた。一生離れないほどに。
六花は眼帯を外し、ポケットにしまった。
俺のダークフレイムマスターのソードに、六花の細く小さな手が一緒になった。
一緒に手でギュッとソードを握りしめる。
しかし。刹那、不安がよぎる。
やって大丈夫かって……。
あっ。
丹生谷「勇太の勇は勇気の勇。でしょ!」
そんなことこの前聞いたな……。フフッ。忘れていた……。ありがとうな。
勇太「そっか……勇気の勇か……。ダークフレイムマスターか」
勇太「ブレイブ……。ダーク、マスター……」
勇太「神よ!よく聞け!今日からこの宇宙の主になった、新たな俺の二つ名を発表しよう!」
勇太「聞いて怯えるがいい!!」
勇太「俺の真の覚醒したその名は、ダークブレイブマスターだ!!!!!!覚えておけ!」
勇太「俺がこれを口にした瞬間、すべての存在は俺のために輝き、お前の宇宙は終焉する!」
六花「ゆうた……」
95Res/303.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20