6: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/01/04(木) 22:54:56.87 ID:FQ763ukmo
社務所に入り、中で慌ただしそうに動く巫女さんたちに入りますと声をかけました。ほっとしたような顔をしてお礼を言われました。
それからはあっという間に時間が過ぎました。たくさんの人がやってきてドジなんてする間もないくらい忙しく、目まぐるしいという言葉の通りでした。
そんな繁忙も一段落した折、男性がこちらを見ているのに気付きました。お正月だというのにスーツを着ているから、ということもあったのでしょうか。非常に目立っていました。珍しいなぁ、とぼんやりその男性を見たら案の定、というべきか、やはりというべきか目が合いました。目が合って、ぺこりとお辞儀をするとはにかみながら会釈を返されました。
と、思ったらその男性がこちらへと。『ああ、迷っていたんですね』と一人合点して、どうかしましたかと声をかけました。
「あー、えっと、用というか」
そう言ってなにかを考えるように虚空を見つめています。
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