97: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/07(日) 19:06:01.37 ID:1b8Z1klV0
鬼ヶ島に行くような意気込みは必要ないな、と一人で笑う。千代美の癖が伝染したのかも知れない。
インターホンが鳴った。
千代美は手が離せないので、私が応対すると、ダージリンが立っていた。何だ珍しい、わざわざインターホンを鳴らすなんて。
「あ、あのね」
柄にもなく口籠る。普段なら勝手に上がり込んで喋り始める癖に、一体何事だと急かした。あまり立て続けに珍しい真似をされると、また雪が降ってしまう。
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