83: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/06(土) 17:50:53.52 ID:shJ2K7Y00
「んー、どうしたー」
ため息にでも聞こえたか、千代美が目を覚まして声を掛けてきた。
「少し手が冷えただけだよ。それより離してくれるか」
「うわっ、ごめん」
千代美ロックが解除され、自由の身となる。ふう、と、今度は本当にため息をついた。
「起こしてくれりゃ良かったのに」
「私も今起きた所だ」
言って、冷えた右手を千代美の頬に当てる。彼女はうひゃあと声を上げ、その手を布団の中に引き込んだ。布団の中で握られた手を握り返し、暖める。
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