18: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/03(水) 21:22:02.20 ID:8VTblCYO0
「さ、うちに入ろう」
「ああ、いや」
「なんだよ」
どう、しようか。今はまずい。
私がその場に立ち尽くしていると、千代美がすうっと目を細め、低い声を出した。
「まほ」
「ん」
「言い訳は、中でゆっくり聞くから早く入れ」
あ、バレたのか。
まあ、それもそうか。千代美は本を部屋の真ん中に置いたりしない。況してや、置きっ放しになどする筈も無い。荷物を置きに家に入った時点で、それは目に入ったのだろう。
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