125: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/08(月) 22:59:31.12 ID:tFR3WIer0
「済まないね、ありがとう。恩に着るよ」
サンドイッチを受け取ったミカは、私の落ち込みようを見てか、逃げるように立ち去った。
「千代美」
「まあまあ。言ってたじゃん、あのサンドイッチは吉備団子って」
それを聞いた私は、何も言い返すことが出来なかった。成程、そういう事か。
ならば、日常的に千代美の吉備団子を摂取している私が、彼女と手を繋ぐのに抵抗を覚えなくなるのも道理だ。
ほら行こう、と差し出してきた千代美の手を取り、また握る。
私は心の中でひとつ、ワン、と鳴いた。
【まほ・おわり】
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