121: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/08(月) 22:54:33.42 ID:tFR3WIer0
千代美は一瞬だけ驚いたような顔をして、そのあと、にへらと笑った。
「何だ」
「まほ、優しい」
憮然としてうるさいなと突っぱねたが、千代美には通じない。彼女は変わらず笑顔のまま言う。
「手を繋ぐのが自然になったなあ」
言われてみて、確かにそうかもと思った。
最初の頃はどうしても照れ臭くて、手を繋ぎたがる千代美に対して私はよく、止せやめろと嫌がったものだ。それが今は自分から千代美の手を握り、引いている。
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