サターニャ「大悪魔になるということ」
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16:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:56:04.84 ID:GlK7P5xA0
だからと言ってただ逃げたとしても全力で探しにくるだろうし、事情を説明し離れようとしても付いてきてしまうだろう。
喜ばしいはずの好意の深さまでもが枷となっていた。

ならば、その好意を崩してしまえばいい。修復不可能なほどに。
きっぱりと切り捨て、私じゃない相応しいパートナーを見つけてくれればいい。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:58:13.44 ID:GlK7P5xA0
……

飴を舐め、平静を保ちつつ教室へと歩を進める。

今は私が一方的に嫌ったという関係にある。私を切り捨ててもらうなら、向こうから嫌われる必要があるわけだ。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:00:01.28 ID:GlK7P5xA0
だめだ、ラフィエル本人は自分に非があると思い込んでしまっている。これじゃ何をしても自分を責めるだけだ。

どうしたものかと考えていると、視界の端に紫色の髪が揺れた。

「おはよ、サターニャ」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:00:42.78 ID:GlK7P5xA0
「……え?」

「何馴れ馴れしく話しかけてるの? って言ってるんだけど」

「な、何言って……」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:01:34.09 ID:GlK7P5xA0
暴挙を目の当たりにし、視線に敵意が宿る。
無論ヴィネットだけではない、ラフィエルにも。

なんでこんな酷いことが言えるんだ、と何処か他人事な自分がいた。
そうでもしないと、心が保ちそうにないから。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:03:04.82 ID:GlK7P5xA0
「……ご名答、この飴なんだけどね」

途端、全員の目が少しばかり穏やかなものに変わる。
なんだ、何かと思ったら魔界通販のせいか……そんな日常の一コマに過ぎなかったのか、と。

以下略 AAS



22:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:04:41.55 ID:GlK7P5xA0
「……私なりに悪いやつじゃないとは思ってたんだけどな、失望したよ」

「友達ごっこに本気になって、ほんと単純なやつらね」

ちらりとラフィエルの姿を横目に見やる。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:05:47.22 ID:GlK7P5xA0
……

どうしてこんなことをするのか。
私に見せてくれた顔は、全て偽りだったのか。

以下略 AAS



24:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:07:03.40 ID:GlK7P5xA0
「……判断材料はまだあいつの言葉だけだしな、どうかなんてまだわからないよ」

「私も……サターニャは昔からああだったし、全部演技だったなんて思いたくない」


以下略 AAS



25:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:08:11.87 ID:GlK7P5xA0
……

異変が起こる直前について思いを巡らす。

生誕祭を行なった段階で小さな異変自体は感じたものの……何が原因であったか見当も付かない。
以下略 AAS



26:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:09:51.08 ID:GlK7P5xA0
……

「何度も見返したつもりですが……」

結論から言うと、本音しか喋れなくなる飴なんてものは存在しなかった。
以下略 AAS



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