29: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 10:59:09.11 ID:+yoSoFaU0
奨励会員「い、一体何をしに来たんです?」
奨励会員「まさか、必勝に必勝を期すために僕の命を狙いに…」
30: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:00:02.62 ID:+yoSoFaU0
羽部「私の強さの秘密は、私の実力というよりはほとんど将棋星の定跡のお陰なのです」
奨励会員「え、そうなんですか…」
31: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:00:44.79 ID:+yoSoFaU0
奨励会員「な、何で僕にそんな事を?何もしなければ、きっと明日はあっさり勝てて…」
羽部「…実は、この星にスパイとして送り込まれた時には、そうする積りでした」
32: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:01:45.48 ID:+yoSoFaU0
羽部「ええ。粗野で、荒削りで…。しかし一手一手を真剣に考え抜き、時には驚くような手が飛び出す…」
羽部「いずれは、我々の将棋とは全く違う進化を遂げる可能性すら感じました」
33: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:02:32.67 ID:+yoSoFaU0
奨励会員「け、けどすぐに将棋大王に対局を止められちゃうんじゃないですか?」
羽部「いえ、それは心配ありません。勝負が始まったら、決して横から口出ししてはならない…」
34: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:03:20.69 ID:+yoSoFaU0
奨励会員「で、でも定跡を覚えるなんて1日じゃ無理ですよ?」
羽部「ああ、それは問題ありません。我々の定跡は高度に整備された結果、
非常に単純に一般化されてますから」
35: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:03:47.47 ID:+yoSoFaU0
羽部「そうですね、あなた方の将棋の格言に、飛車先の歩を切るのは3手の得あり、とありますね」
奨励会員「あ、ええ。今はそうでもないと言われてますが…」
36: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:04:52.76 ID:+yoSoFaU0
羽部「私も局面局面でちょいちょいそれを利用し、それで勝利を重ねてきたわけです」
奨励会員「そうだったんですか…」
37: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:05:53.89 ID:+yoSoFaU0
羽部「…」パチリ
奨励会員「…という事があった」
38: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:06:25.42 ID:+yoSoFaU0
大王「く、くそ!定跡に定跡で対抗された結果、こちらの優位性が薄れている…」
大王「ただの力戦、乱戦模様になっている!」
39: ◆RR6ApDxfFegB[saga]
2018/01/01(月) 11:07:22.92 ID:+yoSoFaU0
9時間後…
奨励会員「…死にもの狂いで猛攻をしのいでいる内に、一瞬だけの反撃のチャンスが来た気がする…」
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