ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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5:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:24:53.92 ID:cO+HlQy0o


    +01


 さすがに怪奇現象も過ぎるでしょう、というのがボクの正直な感想でした。
 気付けなかったわけではありません。実のところ言うと、その可能性は思い付いていなかったわけではありません──ただ、認めてしまえるほどにボクには度量はなく、現実逃避をしていました。
 朝ごはんを食べる際にリビングに行きました。とても生活感のある、安心のする空間。可愛らしい小物や、実用性があるのかないのか判別がつけづらい収納グッズ等が並んでいて、なんだか美穂さんらしい可愛らしい空間でした。

 その空間に飾られた、くまのイラストが描かれたカレンダー、その日付──年数は、ボクが把握する西暦よりも、五年ほど先に進んでいました。

「なんって、ベタな……それでいてどうしようもない状況なんですか……」

 思わず床を叩きたくなりますが、そんな行動はカワイクない。何より、美穂さんに心配をかけてしまう──ボクが知る美穂さんではないのかもしれませんが、しかしやはり美穂さんは美穂さんで。
 だからボクは、彼女に心配をかけたくはなかった。



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