ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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30:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:39:21.19 ID:cO+HlQy0o


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 冬の空は太陽が沈むのが早い。あっという間に日没を迎えて、今日という一日が終わりへと近づいていきます。

 大監獄の後もいくつかのアトラクションを楽しんだワタシたちは、迎えの車を待っていました。運転をしてくるのはもちろんプロデューサーさんです。そうするように約束を取り付けていたはず。
 コミュニケーションアプリの会話履歴を遡ると、確かに言質を取っています。
 彼も忙しいであろうに、当然のように足として使わせていたあたり、十四歳のワタシはどうにも、彼のことを良いように使っていたのかもしれません。
 なんでも言ってもいい、甘えられる存在。よく言えば、一人の大人として彼のことをこよなく信頼をしていたんでしょう。恋愛感情というものでは、恐らくなかったとしても、プロデューサーさんのことは好意的に思っていましたから。
 とは言え親しき仲にも礼儀ありという言葉がありますし、礼節や気遣いということを覚えるには少しばかりこの頃のワタシはまだ幼かったのだと思います。
 十四歳という年齢を考慮すると、些か仕方がないのかもしれませんが、我ながら子供っぽくてカワイらしいですね。



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