ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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名無しNIPPER
[sage]
2017/12/31(日) 20:38:23.58 ID:cO+HlQy0o
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高校を卒業した春に、ワタシは美穂さんが独り暮らしをしている家に突然押し掛けるように住むことになりました。
大学に進学するにあたって独り暮らしは怖いので、春からは大学の先輩にもなるし、仲の良い美穂さんとのルームシェアなら安心だからという理由でした。
幸いにも、両親はワタシが実家を出ることに対して反対するということはなくて、家から独立して生活を送ろうとするワタシに『大人になったんだね、大きくなったね』と喜んでくれました。
実家を出るという選択肢を選んだのには少しの心苦しさもありましたが、両親が快く受け入れてくれたおかげで、ワタシは自分の想いにまっすぐ向き合って突き進むことができたのですから、本当に感謝しかありません。
高校卒業を間近に控えた十二月に、ワタシたちにとって大切な人、デビューからこれまでずっと、支えてくれて導いてくれたプロデューサーさんが、自らが幸せになる道を選択しました。
有り体に言えば、結婚をしました。
当時一緒にデビューをした、懐かしいプロジェクト面々でのお祝いをし、プロデューサーさんの幸せを祈りました。今までワタシたちのために頑張ってくれた人ですから、本当に幸せになってもらいたいと、そう願っていたからです。
ワタシも、皆さんも、美穂さんも。
全員が笑顔で、プロデューサーさんとそのお嫁さんの未来を祝いました。
そこに、嘘はないつもりです。
だけど、それでも、どうしても本音を言うとするならば──ワタシは。
彼の隣には、美穂さんがいてほしかったと、そう思っていました。
一緒に行こうと、手を伸ばしてくれた人。時には年上として姉のように振る舞い、時には親しい友人として共に時間を過ごして、そしてアイドルとして一緒に夢への階段を登った、とても大事な人。
美穂さんの幸せを、願っていたから。
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