エンド・オブ・オオアライのようです
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615: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/27(月) 23:29:45.60 ID:IP2U38kI0
(こんなワケのわからない発想をしてしまうとは、私も焼きが回ったざますね……とりあえずなんとか新しい情報を手に入れないことにh《─────Allons enfants de la Patrie, Le jour de gloire est arrive?!》……っと、着信ざますか」

「きゃっ!?」

前触れ無く店内に響き渡るテノールボイスの【ラ・マルセイエーズ】に思考を中断され、胸ポケットに閉まっていたスマートフォンを取り出す。予期せぬ不意打ちに悲鳴を上げるダージリンの姿を横目で見て、急な呼び出しや度々のからかいに対する溜飲がようやく晴らされ微かに口元が綻んだ。

……が、画面に表示された着信相手の名前を見てたちまちその表情は訝しげなものに変わる。

「────私ざます」

《お忙しいところ申し訳ありません、アスパラガス隊長》

「もう私はBC自由学園戦車道には直接は関わっていない。その敬称は不要ざます、押田」

諜報活動の指揮の一端を担っていたはずの後輩からの入電。それも、上官にあたるムールを介さない直接の架電という事態に自然と眉が真ん中に寄る。
この手の形で来た“緊急の要件”は、創作の世界でも現実においてもたいてい碌な内容ではない。

「それで、要件は?貴女がそこまで慌てているとなると、バッドニュースであることは概ね予想できているざますが」

《……ご名答です》

ただし今回の場合、その中でも特に最悪のケースとして分類されるべきものだった。

《D.A.G.E(対学園外治安総局)に、先ほど他学園艦から───静岡県川奈港に緊急停泊している、楯無高校から情報提供の依頼がありました。なおこの依頼は、現時点で連絡がついている学園艦の情報機関全てに出されている模様です》


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