エンド・オブ・オオアライのようです
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614: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/27(月) 23:28:43.14 ID:IP2U38kI0
「三つ、状況は把握している・予想できているが、公表すれば即国全体がパニックに陥るほど危険な内容のため“匂わせる”事すら避けるべく徹底的な……隠蔽……」

それを口にしている途中で、ふとアスパラガスの脳裏にボスポラスから届いたケバブハイスクールの現状報告がフラッシュバックする。

防護服、健康診断、漏れれば国民がパニックになるような内容。特にジョージ=A=ロメロ作品をこよなく愛する人種なら、これらを聞けばすかさず目を輝かせて「パンデミック」か「アウトブレイク」という単語を付け加えるに違いない。

「───まさか、バイオハザードざますか?」

「? ごめんなさい、何か言ったかしら?」

「………いや、ただの独り言ざます。何でも無い」

漏れた呟きが小声であったことに感謝しつつ、アスパラガスは頭を軽く横に振り脳内を埋め尽くした【T-ウィルス】や【ZQN】や【Walker】といった単語を追い出しにかかる。

深海から突如として現れた正体不明の化け物によって滅亡の縁に立たされている世界で、今更リアリティもクソもないとは思う。が、かといって「学園艦の中でゾンビパニック映画と同じ状況が発生している」というのは幾ら何でも飛躍が過ぎた。
第一、政府がこの荒唐無稽な“妄想”を公開したとして失笑と怒りを買うだけで、却ってパニックなど起こりようもない。誰も信じやしないだろう。

無論、そんな事が“本当に起きた・起きている”とすれば話は別になるが。


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