エンド・オブ・オオアライのようです
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572: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/07(火) 23:31:38.05 ID:5Rjb8J6V0
(,,メ゚Д゚)「……こういう時、相変わらずゾッとするような笑み浮かべるなお前等は」

「たまご」

どこか複雑な感情を抱えたギコさんの言葉に、返答代わりに肩を竦めてみせる。

自覚はある。深海棲艦から国を守り、人々を守るために造られた“平和の象徴”たる艦娘が、闘争と流血と硝煙を渇望して笑うのだ。どれ程歪かなんて、人に言われずとも理解している。

だが同時に、こうも思う。丁度良いじゃないかって。

全員ではないが、私達の多くは艦娘として一度死んだ……殺された身だ。裏切られ、陥れられ、利用され、捨てられ──まぁ、ごく一部は自業自得の罪だけど──、存在意義を否定されて、あの廃墟のような鎮守府へと流れ着いた。

ならば、“死人”がいつまでも生者の規則、生者の倫理観に則ってやる義理はない。私達は私達のやりたいようにやらせて貰う。

「……それで?この先のことについて、何か改めていうことはあるかい?提督」

( T)「んなもんはその時になったら言うわ脊髄で指示出してる人間に長期的戦略とか求めんな」

(,,メ゚Д゚)「仮にも佐官級の艦隊提督がお前……」

( T)「ただまぁ、そうだな。一応、今回の大まかな方針については改めて伝えとく。逆に言えば、これと轟沈しないって点さえ守るなら後は指示がない限り好きに暴れろ」

人類の希望だの、海の女神だの、正義の味方だの、平和の使者だの、そんな首筋に生卵でも垂らされたみたいにサブイボが立つ役割は、使命感に燃える普通の艦娘に任せればいい。








( T)「クソ雑魚共を皆殺しにしろ」

「「「「了解(っぽい)!」」」」

「たまご!!」

地獄に落ちた私達には、戦場で血みどろになりながら嗤う悪鬼の役の方が、よっぽどお似合いだ。


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