エンド・オブ・オオアライのようです
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451: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/12(火) 22:31:24.65 ID:PNClVgFK0
善戦は、している。

ただでさえ雀の涙な艦娘戦力が十全に機能せず、物量差は広がる一方。制空権は掌握され、学園艦は攻撃不可能の砲台と化し、砲弾と爆弾が豪雨の如く降り注ぎ続けているそんな状況下で、抵抗するどころか幾多の敵艦を沈め、あまつさえ反攻の態勢を整えようとすらしている。

予想通りの、いや、私の予想以上の“善戦”と呼んでいい。そりゃあ軽巡棲姫を陸戦で撃沈したドイツ軍には遠く及ばないけれど、大隈二曹共々私達全員が特別ボーナスを貰うに値する程度の働きはできていると思う。

だけど、それだけだ。

《此方2号車、主砲弾残余八発!機銃も流石に残弾が心許なくなってきたわ!!》

「一尉、1号車も125mmの残りはきっかり10発っス!このままだとどう考えても足りねえッスよ!」

《狙撃班より1号車、埠頭方面で新たに一個艦隊の上陸を視認!戦力はヘ級2、ホ級1、イ級2、ハ級1!なお、ヘ級の内1隻はeliteと思われる!》

《此方大洗駅、学園艦艦上より新手の航空隊発艦を確認した!市街各部隊は警戒せよ!!》

「シーサイドステーションより陽炎並びに羽黒、合流はまだできそうにない!?」

《こ、此方羽黒!ごめんなさい、空襲が激しくて無理です!》

《陽炎より蝶野一等陸尉、急行中も敵艦載機隊に補足され続けていて交戦しながらの進軍となっている!行軍は大きく遅滞、もう少しだけ待って!》

反撃の糸口は、未だ繋がっている。

尤も、私達が手にしているそれは、相変わらずか細く脆いままだけど。


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