エンド・オブ・オオアライのようです
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394: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/04/05(木) 23:01:47.84 ID:+56SXZBW0
迎撃の火線を放っているのは、私達だけではない。

対空改装が施された96式やLAVの車載機関銃、随伴歩兵部隊の89式小銃にMINIMI、M240……ありとあらゆる銃火器が唸りを上げ、百を遙かに超える火線を空に張り巡らす。

そして何より───“本職”であるM42ダスター自走高射砲2両による猛烈な対空射撃。深海棲艦との戦争開始に伴って陸自の戦力不足を補うために35mm2連装高射機関砲【L-90】と共に現役復帰した“骨董品”は、そのブランクを感じさせぬ勢いで弾丸を上空で炸裂させる。

港湾部の目と鼻の先に据え置かれながら、編成の遅れからこの拠点にはまだ艦娘が到着していない。それでも、私達の弾幕の密度は、敵編隊の迎撃に十分な密度を保っていると断言しよう。

《【カブトガニ】、高度2000ラインを突破!撃墜未だ無し!!》

《高層観測班より各位、先鋒数機が投弾態勢に入ったぞ!!》

《畜生!撃て、撃て、撃て!!もっと撃ち続けろ、ばらまけるものは全てばらまけ!!》

なのに、高らかに吹き鳴らされる“ラッパ”の音色は止まらない。黒煙に紛れ、爆炎を突っ切り、弾雨の合間を縫い、砲撃を躱し、漆黒の群れは速度を緩めることなく殆ど垂直に近い角度で地上に……私達の真上に迫る。


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