エンド・オブ・オオアライのようです
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392: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/04/01(日) 23:42:41.40 ID:1XLt3tx50
時刻は三時半を過ぎ、少しずつ夕闇が迫りつつある大洗。爆弾や砲弾に焼かれた家々から、オレンジ色の夕陽を遮る用にして濛々と黒煙が立ち上っている。

『『『────……』』』

そして、その中に紛れるようにして迫る幾つもの小さな影があった。

「敵影視認!」

まだ遙か上空なので、形は朧気にしか解らない。それでも、黒い煙の中を飛んでいてなお解る程色濃く無機質な光沢を放つ漆黒の塊の存在はしっかりと認識できた。

『『『───────!!!!』』』

近づいてくる。あの甲高い飛翔音が、私達を死路へと誘うラッパの音色が、ぐんぐんと空から地上へと迫ってくる。

「ヒトマル1号車、対空射撃を開始する!」

《2号車、撃ち方始め!!》

《3号車、仰角調整ヨシ!射撃開始、射撃開始!!》

カブトガニ共を迎え撃つべく、空へと駆け上がる火線。三挺の重機関銃が唸りを上げ、12.7×99mm NATO弾が黒煙を切り裂いて敵機の降下進路上にばらまかれる。

『『『─────』』』

《敵機、散開回避!》

《撃墜機無し、なおも降下中!!》

「くっ……!」

………だけど、当たらない。


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