エンド・オブ・オオアライのようです
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391: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/04/01(日) 23:01:13.65 ID:1XLt3tx50
カツン、カツン。【カブトガニ】が投擲した爆弾が2発、アスファルトの上で弾み炸裂する。轟音を伴って押し寄せてきた爆発の衝撃に、ヒトマルの車体がビリビリと震えた。

「車体の損傷を確認!」

「履帯、左右とも異常なし!火器管制システム、オールグリーン!駆動系統、機器動作問題なし!」

「O.K、ならまだやれるわね!

1号車蝶野よりヒトマル各車、無事!?」

《此方2号車、オールグリーン!》

《3号車より1号車、幸いな事に生きてます────ヒッ!?》

操縦士の子が上げた報告の声、そして寮車からの無線越しの返答にホッと胸を撫で下ろす間すらない。上空で高らかに吹き鳴らされる新たな“ラッパ”の音に、3号車の車長が小さく悲鳴を上げた。

《観測班が敵機第二波の接近・急降下を確認!!町内各所の防衛拠点、指揮系統の混乱により対空砲火網が機能せず次々と突破されています!!》

《回避運動今からでは間に合いません!!》

「機銃、最大仰角にて掃射!!弾幕で敵機を振り払って!!」

言うが早いか、私自身もキューポラから身を乗り出して12.7m重機関銃に取り付く。度重なる爆撃で舞い上がった砂埃に軽く咳き込みつつ、銃口をギリギリまで上に────あの耳障りな風切り音が聞こえてくる方向に向ける。


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