エンド・オブ・オオアライのようです
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338: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/07(水) 08:10:52.12 ID:qRyBPv2k0
(;^Д^)「わ、私にも立場というものがございます!その依頼は受け入れかねます同志!」

《同志タカラギ、貴方はどウも勘違いヲしているようだ》

受話器の向こうから聞こえてくる、猫なで声という形容詞がぴったり当てはまる優しい口調。だが、声質の低さや不慣れな日本語故の独特のイントネーションも手伝い、そのゆったりとした物言いはかえって息苦しくなるような圧迫感を宝木に感じさせた。

《貴方は、どウも我々が貴方ヲ捨て駒にするつもりだと思っておられる節がアル。非常に心外なことダよ、我々は志ヲ同じくする者ヲ見捨てルヨうな真似はシナい。

日本の軍国化ヲ進める奸賊・ミナミと“これから”戦おうという貴方ノ義挙ヲ、我々は全力デ支援する用意がアル》

宝木の顔から、音を立てて血の気が引いていく。電話の相手の中では、既に彼が“義挙”に立ち上がることが決定事項となりつつあるようだ。

(;^Д^)「ど、同志!私も軍国主義者の南慈英と戦う気構えはあります!しかしながら今はまだその機では無いかとおm」

《………ソレとモう一つ、正さなければイケナい点ガアルな、同志》

一転して、有無を言わせぬ迫力に満ちた声が弁明を遮る。ぱくぱくと口を空回りさせる宝木の耳に、まるで一言一言ねじ込まれるようにして、相手の台詞が入り込んでくる。









( `ハ´)《我々は君にミナミを倒して下さいと“依頼している”のではない。同志タカラギ、ミナミを倒せと貴様に“命じている”のだよ、私は》


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