エンド・オブ・オオアライのようです
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32:名無しNIPPER
2018/01/05(金) 23:55:36.08 ID:dCQGlBda0
《緊急車両が通ります!道を空けて、道を空けて下さい!!》

幾らかの時間を経て、僕の身体は校舎の正面玄関から西住さんたちや他の多くの生徒・教員と共に外へ転がり出る。同時に、正門から赤ランプを回転させけたたましくサイレンをかき鳴らしつつ数台の車両が飛び込んできた。

《一号車、二号車、もう少し車間詰めろ!しっかり入り口を塞げ!》

《車両はまだ来ます、進路に入らないで!》

学園艦の甲板上では、生徒・居住者の安全という観点から自動車の所持には厳しい制限が設けられている。陸付け時の遠出用に民間車両も詰まれてはいるが、大半は第三層の立体駐車場区画に収納されていて“上”を走ることがない。

ただし、それでも7.6kmという大きさを考慮すると徒歩のみでの移動は様々な事態に対応できなくなるため、例えば商業区を走るバスなど一部に例外が存在する。

今僕たちの目の前で次々と停車していくそれらも、“例外”の一角を担っている。

公共に属し、緊急時の機動力を必要とする組織。

《総員降車、総員降車!!展開、射線形成急げ!!》

「生徒の皆さんは早く指定避難場所に向かって!大丈夫、すぐに県警と自衛隊から救助が来ます!」

警察庁管轄下にあり、学園艦において唯一乗船が許可されている武装集団。

「我々保安隊も現在艦内各所で事態の収拾に動いています、どうか安心してください!!」

学園艦保安隊の、装甲車だ。


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