エンド・オブ・オオアライのようです
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287: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/15(木) 20:34:34.13 ID:N8TNLwGU0
ただ、それにしてもダージリンと聖グロリアーナの大洗女子学園に対する肩入れ具合には少々面食らうものがある。

(事態発生から2時間と経っていないのに、よくもまぁあれだけの内容を集められたザマス)

内地の艦娘動員やその戦力編成、自衛隊による市街地封鎖の詳細な状況、そして【C.R.R】の投入………何れも、本来なら一介の女子学生が政府の公式発表を待たず事前に知り得るような情報ではない。特にC.R.Rの件は、特定秘密保護法に余裕で引っかかる“軍事機密”だ。

聖グロリアーナの諜報部は確かに高校生離れした優秀さだが、これほどの情報を手に入れるとなれば払うリスクと労力は並大抵ではあるまい。大学選抜戦の時など比較にならないその無理筋を、聖グロリアーナが“他人”の為に押し通すとは。

(しかも聖グロリアーナも当然強制一時避難の対象だったザマスから、なおのこと情報は─────ん?)

そこまで考えて、ふとアスパラガスは違和感に首を傾げる。

確かに、2時間足らずで集められた情報としては量も質も上々だろう。ダージリンたちでなければ、この1/10も調べられないに違いない。

だが故に、“最も肝心な情報”がないことに気づいてしまう。ダージリンが、聖グロリアーナの他の戦車道選手達が、そして“彼女”を知る人々が最も知りたいもの。

そして聖グロリアーナが、その優先順位を間違えるはずがない。

「…………“大洗女子学園”の現状は、貴女たちでも調べられなかったザマスか」

「ええ」

シンプルな、短い返事。

彼女にしては珍しく、声に焦燥と苛立ちが滲み出ている。


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