エンド・オブ・オオアライのようです
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235: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/05(月) 23:01:23.62 ID:mjJD5y2K0
波状攻撃という戦術の特性上、“棲姫”にある程度接近していたのは殲滅された2チームだけではない。連装高角砲がそのおぞましい姿を露わにした時点で、既に80機を越える機影が次の攻撃に繋げるため突貫を開始してしまっている。

(,,;゚ ゚)《嘘でしょ………!?》

その中には、ギャシャーが率いるWyvern編隊も含まれる。

《敵艦、“艤装”を周囲に展開!!》

(,,;゚ ゚)《急旋回、退避しろ!Break, Break!!》

車は急に止まれないというが、マッハで飛び回る戦闘機はなおのこと。凄まじいGに身体を押し潰されそうになりながら、攻撃軌道から離脱しようと必死に操縦桿を左に倒す。

結果論でいってしまうなら、ギャシャーのこの動きは最悪に近い。旋回運動のため減速しつつ無防備な横腹を見せる彼女の編隊を、“それら”は────次々と砲門から這い出してくる、無数の対空兵装群は見逃してくれなかった。

『『『キィアアアアアアアアアアッ!!!!』』』

癇癪を起こした赤ん坊の金切り声を思い起こさせる鳴き声を合唱させながら、単装砲が、機関砲が、高射砲が、三連装砲が、蛇の如く身体をうねらせて迫ってきた。速度それ自体は戦闘機に遠く及ばないが、向こうには何せ全長3700mの船体を隙間無く埋め尽くすほどの“数”がある。

《た、隊長……!》

(,,;゚ ゚)《畜生!!》

四方八方から迫り来るそれらの射線から逃れようと、更に無茶な旋回運動を強いられるWyvern編隊。堪えきれず失速した1機が隊伍から脱落し、たちまち真上から単装砲が吐き出した砲弾を受けて爆散する。


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