1: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 06:58:14.16 ID:p2Z72T7I0
いわゆるモブ視点です。苦手な方は注意してください。
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2: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:00:00.72 ID:p2Z72T7I0
俺の恋人はかわいかった。嘘でも、誇張でもない。
なにしろおっぱいは大きかったし、身長はちっちゃかった。笑った時や怒った時、トレードマークのポニーテルがぴょんと跳ねた。
でも、それを知っているのは俺だけだった。
3: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:01:18.32 ID:p2Z72T7I0
比較的大型の駅の、へんてこなモニュメントの前。
いつものように、彼女はその小さな体を丸めて立っていた。
「待った?」
4: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:02:51.24 ID:p2Z72T7I0
葉っぱの抜け落ちた木の、そのみすぼらしくなった体にグルグルと電飾が巻かれている、そんな季節。
俺たちは外のきらきらとした光をたまに見守りながら、いつもは食べない、高価で大きな鶏に口をつけていた。
世間的には大きなイベントの日で、それに乗じてこうして食事をしているのだけれど、俺たちの会話はいつもとあまり変わらなかった。
5: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:03:59.56 ID:p2Z72T7I0
もしかしたら、この時強引にでも引っぱるべきだったのかもしれない。
彼女が、どうしてメイド喫茶で働いていたのか知っていたのだから。
6: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:04:51.83 ID:p2Z72T7I0
その日は、唐突にやってきた。
「スカウト、されちゃいました。……はは」
7: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:05:39.54 ID:p2Z72T7I0
◇
音楽に疎かった俺がライブに行った。もし、過去の自分に言ったら驚かれるだろうか。
8: ◆Spitz/dbKQ[saga]
2017/12/27(水) 07:07:16.82 ID:p2Z72T7I0
俺の恋人はかわいかった。嘘でも、誇張でもない。
小さいくせにおっぱいはでかいこと。笑った時や怒った時、トレードマークのポニーテルがぴょんと跳ねること。
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