6: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2017/12/26(火) 22:39:22.72 ID:+y8PjNgpo
それでもちょっとだけ、ほんのちょっとだけですが寂しくて。『分かりました』と、短く返事をしたらそのままベッドにぽすんと倒れ込んでしまいました。枕に顔を埋めて脚をバタバタとさせてなんとか気を紛らわせようと。だけどそんなことじゃ気は紛らわせませんでした。
ごろんとそのまま転がって壁にかかった時計を見たらそろそろ準備をしないと間に合わなくなる時間になっていました。お仕事に遅れるわけにはいかないので起き上がることにしました。
歯を磨いても、顔を洗っても、朝ご飯を作っても、なんだかやるせない気持ちになって。心にぽっかりと穴が空いたような気持ちになって。
小さく溜め息を吐きながら鏡を見ると自分でも分かるくらいに落ち込んだ表情をしていました。まるで夏休み明けに学校に行く前のような、大切なお仕事で失敗してしまった後のような。
自分でもたった一日、プロデューサーさんと一緒にいれないからってこんなに気分が落ち込むなんてと思ってまたどんよりと。
「……よしっ。歌鈴、しっかりしなさい! お仕事なんだからちゃんとやらないとっ!」
お家を出る前に頬を軽く叩いてから言い聞かせました。
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