10: ◆W56PhqhW.M
2017/12/25(月) 04:38:11.80 ID:eVTNZvKo0
「プロデューサー……?」
「す、すまん。運転に集中しててな。それよりさっきの話、本当か?」
「うん…… 本人がそう言ってたし……」
「……」
桃子は賢い子だ。自らの家庭環境を理解し、これ以上の破滅を防ごうとしている。劇場でこそわがままお姫様だが、家に帰ればわがままなどは一切言わないだろう。クリスマスを楽しみたい、という欲求も胸の中で押しつぶしていたに違いない。
しばし会話が止み、俺は無言で車を進めた。最後の角を曲がったところで杏奈が口を開いた。
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