曜「クリスマスツリーは綺麗ですか?雪は降っていますか?」
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9:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 03:28:17.70 ID:Bd0JRqI80
「…………」
「あれは相当イライラしてるずら、イライラデーモンずら」
「そうなの…?」
「…聞こえてるわよ」
「「ひいっ!」」

曜の見舞いに行ってから二週間が経った。数日安静にすれば退院できるというのが当初鞠莉が皆に言い伝えたことだった。
しかし時が経ち、試験真っ只中となっても曜の姿が見えることは無かった。
一日、また一日と過ぎても曜は姿を現さない、それにも関わらず善子は毎日律儀に、遅刻ギリギリまで曜を待っていた。そのせいあって、善子は以前にも増して不機嫌だった。
昨日、曜の話を方々に聞いたが千歌や梨子、果ては鞠莉までもが何も事情を知らず、善子はただバス停で待ちぼうけを食らい続けていた。



試験終了のチャイムが鳴り響くと教員が答案を回収し、職員室へと戻っていく。それは忌々しいテスト週間からの解放を意味していた。一年生の三人は手早く荷物をまとめると三人そろって言葉少なげに部室へと向かっていく。

「テストが終わったら部室に集まるように」

あの日と同じ文言が、鞠莉からそれぞれのメンバーに送られてきていた。


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