女の子「僕はサンタクロースを信じている!」〜建設的なサンタクロース存在論〜
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3: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/12/25(月) 00:10:43.31 ID:7P1BiQGz0
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男の子と別れてから、ずっと考えながら歩いていた。

やっぱりサンタさんはいないのかな。

サンタさんがいる証拠なんてない。

あの手紙も誰かがサンタさんのフリして書いたものなのかな。

じゃあやっぱりお母さんも嘘をついていたのかな。

世の中の大人はみんな嘘をついているのかな。

だとしたら、わたしは──

女の子「!」

わたしはいつの間にか信号のない交差点を、左右も見ずに渡りだしていた。

?「危ない!」

誰かの腕がランドセルを背負っている肩を掴み、歩道に引き戻された。

そしてわたしが歩こうとしていた場所を車が通り抜けた。

危なかった。

わたしは顔をあげて、助けてくれた誰かの顔を見上げた。

女「ちゃんと見て渡らないと危ないよ」

10代後半ぐらいのきれいなお姉さんだった。

女の子「……」

女「?」

この人だ。わたしの悩みの答えをくれる人は。

大人は嘘をついてるのかもしれない。

子供では答えが分からない。

大人でも子供でもないこの人なら、きっとわたしに答えをくれる。

女の子「……」

女「どうしたの?」

そう思ったらお礼を言うのも忘れて、たずねていた。

女の子「……サンタさん……」

女「ん?」

女の子「サンタクロースはいるんですか!?」

女「えぇ!?」

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