30: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:31:45.70 ID:WtWlSgcZ0
◇
お兄サンとあてもなくふらふらと、近くの公園を歩く。七色に彩られたイルミネーションが、日の落ち始めた空をちかちかと照らしていた。大通りも公園もたくさんの人達で溢れていて、クリスマスの本番がこれからなんだってことを教えてくれる。
「それで、どうだ? やってみる気になった?」
3歩先を歩く、お兄サンが振り向いて言った。
「えと、うんと。えへへー」
まだ上手く言葉にできなくて、舌を出して誤魔化そうとする。そうじゃなくて、そうじゃなくてさっ。なんとか話を途切れさせたくなくて、コトバをつなげる。
「あ、アタシ、アイドルになれるかな?」
「それは柚次第だなぁ」
「えと、そうじゃなくて」
45Res/39.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20