29: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:30:50.49 ID:WtWlSgcZ0
合唱団に放り込まれたアタシは妙な充実感をもらって、お兄サンのところに戻ってきた。なんだかとってもありがとって言いたい気分だった。でも、それはそれ。これはこれでしょっ。
「お兄サン、ひどくないかなっ!」
アタシは戻ってきて1番に、ポカポカとお兄サンの肩を叩く。
「むー。柚は子どもじゃないぞー。なんてったって柚子じゃなくて柚だし」
「わかった、わかった。ごめんて……というか怒るとこはそこなんだな」
「えっと、んー?」
「面白かったろ?」
やっぱりバレてた。これじゃあ多分、柚の気持ちも全部見透かされちゃってるかも。なんていうのかな、ジャンプしてみたら意外と楽しいってこともあるんだよね。
「……うん」
ねぇ、お兄サン。聞いてほしいことがあるんだ。
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