【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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80: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:41:21.05 ID:tCiOWLnR0

……

このみさんの記憶は鮮明だった。

このみ「ここがポイントよ、百合子ちゃん。あえて穴に落ちるの。そこがゴール手前までのワープポイントになっているの。」

百合子「はい!」

私はメモを取る。

このみ「この障害物はショットを数発当てれば壊せるわ。そうしたらボーナスポイントが大量に入るから、ランキングに食い込むなら忘れては駄目よ」

百合子「わかりました!」

次々と攻略ポイントや当時の人しか知らない裏技を伝授してくれると同時に、着実に得点を稼いでいった。そして――

このみ「よし!ついにランキングの1位に食い込んだわ!百合子ちゃん、言葉は何を打ち込む?」

百合子「流石ですこのみさん!」

すごい、と素直に私は感心してしまう。
腕前だけなら杏奈ちゃんに分があるのかもしれない。でも豊富な知識と経験のおかげで総合力で杏奈ちゃんを確実に上回っている。

このみ「え〜と、流石ですこのみさ――」

百合子「ち、違います!このノートを見てください!」

私は事前に考えたメッセージをノートに書きこんでいた

このみ「じょ、冗談よ。怒らないで、百合子ちゃん。でも、この文章、変わってるわね。何か特別な意味があるの?」

百合子「はい。短い文章ですが、私と杏奈ちゃんには特別な意味があるんです。これならきっと私の気持ちが伝わると信じています。」

このみ「わかった。お姉さん信じるわ」

ランクインを果たしたら、また最初からやり直しだ。
だがこのみさんは「一位を取ってしまえばこっちのものよ」とばかりに2位、3位とひとつずつ意図的に順位を落としていく。
ランキング表が少しずつ私のメッセージで埋まっていく……そして

このみ「よし、あと一回だけクリアすればこれでメッセージが完成ね!」

ついに、ここまで来た。私は勝利の女神に最大限の賛辞を贈る

百合子「このみさん、本当にありがとうございました!このみさんがいなかったらこの作戦は――」




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