【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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64: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:32:46.88 ID:tCiOWLnR0

静香「百合子、今度はあなたの名前でエゴサーチをしてみて」

百合子「え!?私の名前?」

どうしてそこで私の名前が?

静香「杏奈が何を思って行動を起こしたか知りたいんでしょ?勇気を出して」

百合子「うぅ……はい」

私は恐る恐るSNSでエゴサーチを開始する。
そこに映っているのは……

百合子「嘘……私、みんなから応援されてる!?」

「あの子、運動とか苦手そうなのにガッツがあるよな。」
「相手の女の子は活発で強そうなのによく諦めないな。がんばれ!」

視聴者からの声援がそこには寄せられていた。

百合子「どうして……」

静香「百合子、確かにあなたの運動が苦手という自己評価とお客さんの百合子への評価は一致しているわ。でもここは杏奈とセットで考えるの。」

百合子「セットで?」

静香「うん。お客さんから見て、百合子対杏奈の構図はインドア派対アウトドア派。だけど実際の実力は拮抗している。するとお客さんにはどう見えるか。それは検索結果が示す通り、百合子が格上に対して頑張っているように見えるのよ。」

静香「もちろん、中には杏奈の運動能力が低いのではと疑う人もいるでしょう。でも杏奈は頻繁にエゴサーチをして、百合子への声援の大きさを確認し、作戦を続行するか決めていたんじゃないかしら」

百合子「杏奈ちゃんはもしかして私のためにこれを?でもどうして?杏奈ちゃん、私に嫌われることを覚悟していたって言ってた。でもこれってそこまでしてしなくちゃいけない事なの?」

もうほとんど謎が解けたというのにまだ私は杏奈ちゃんの考えがわからなかった。あと一歩、あと一歩がとても遠い。




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