【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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38: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:15:44.52 ID:tCiOWLnR0

4 〜クリスマスまで8日前〜

静香父『静香、お父さんとピアノで勝負だ!』

ドンドン!と木製のドアをリズミカルに叩く。

その時私は部屋の隅でふてくされていたと思う。
原因は確か、どうせ続かないからと両親の反対を押し切って習い始めたピアノが、練習しても全然上手にならなくて、次第にピアノに触れる回数が減っていき、ついにはこのままピアノの件はなかった事にならないかと自然消滅を狙うようになっていたところを、いにお母さんに叱られたからだ。

お母さんに叱られたら、その情報は必ずお父さんの耳に入る。
部屋に近づく父の足音が大きくなるにつれ、「ああ、また叱られるのか」と諦めかけていた。いっそのこと部屋に閉じこもってやり過ごそうかと思っていたところに「ピアノで勝負だ!」と声をかけられひどく当惑したことを覚えている。

あの時の私は今の姿からは考えられないかもしれないが、生意気街道まっしぐらだった。
だから当惑すれどもやることは変わらなかった。つまり無視を決め込むことにした。

ドドンドン!
また木製のドアが叩かれる
静香父『静香、お父さんとピアノで勝負だ!カギを開けてくれ!』


静香『……』

ドドドドドド……ドン!

静香『……』

ドン!ドン!ドドン!!

静香『……』

ドン……

ノックの頻度が減り、そしてついには音が聞こえなくなる。
勝ったな。と思った。次の瞬間

ガシャリと錠の外れる音とともにドアが開いた

静香父『静香〜お父さんとピアノで勝負だ〜』

お父さんがスペアキーをひらひらと見せびらかすようにして、部屋の中に侵入してくる




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