【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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111: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:59:45.95 ID:tCiOWLnR0

静香「え?私?それってどういう……あ!」

私は、部屋に入って来た時に目に強い光を受けたことを思い出す。

未来「でへへ〜、静香ちゃん、『瞳の中のシリウス』だね」

未来は私に向かって、上手いことを言った気になっている。

静香「……もうっ、まぶしいだけじゃないの、未来」

私はそれが気に食わなくてつっけんどんな態度を取ってしまう。

未来「冗談だよ、怒らないでよ静香ちゃん。」

未来が平謝りをする。仕方ない、許してあげるか

未来「ねえ、静香ちゃん。静香ちゃんのいる位置にシリウスがあるってことは、そこは地球から8.6光年離れていることになるんだよね?」

未来はちゃんと聞いていたんだ。私は少し感心する。

静香「ええ、貴音さんはそう言っていたわ」

未来「そこから地球を見るなら、8年前の過去を見ることができるんだよね。私、考えたんだ、静香ちゃんがどうしてあれから元気がなかったのか。」

静香「未来……」

私は百合子の言っていた「生きるということは目隠しで行うリレーだ」というたとえ話を思い出した。そっか、やっぱり未来も私の見えないところで私にバトンを繋げようと頑張ってくれていたんだ。そのことを知って、私はまた胸にこみ上げてくるものを感じた。

未来「静香ちゃんには、ずっと見ていたい時間があって、だから時間が進むことが嫌になったんだよね」

静香「うん」

未来「だけどね、私はやっぱり静香ちゃんと前に進みたいって思ったよ。ううん、静香ちゃんだけじゃない。765プロの皆で。それでみんなでトップアイドルになるの。」

静香「皆でトップアイドル。」

それはとても大きな夢だ。決して簡単には叶わない、それこそ何度も奇跡を起こさなければならないほどの

未来「そしたら昨日より、もっとも〜っと素敵なステージができると思うんだ。私は静香ちゃんたちと一緒にそんなステージに立ちたい。そしてそれは前に進んだ先にあるんだって思うの」

未来の言葉が私の体の中にすっとしみ込んでくる。
なぜならそれは異物ではなく、もともと私にも口には出さないが存在していた考えだからだ

未来「静香ちゃん、静香ちゃんが今いるそこは8.6光年先のシリウスだよ。だけど、静香ちゃん、そこから何が見えるかな?やっぱり過去を見たいと思ってるかな?」



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