(デレマス百合SS)的場理沙「さよならツインテール」
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7: ◆4bW4Xvl41A[sage saga]
2017/12/23(土) 15:14:37.85 ID:vNplYLUU0

4、焼け石

 新しいアタシに待っていたのは、怒りだった。

 もちろん、アタシのレッスンは中止。

 最初はヘアメイクを受ける。

 何でこんな雑な切り方を……とか、いろいろ言われた。

 バランスを取るにはベリーショートしかないと言われながら髪を整えられる。

 今までに感じたことのない軽さが新鮮で心が少し軽くなった気分になっている。

 今なら、思っている言葉も言えそうな気がする。

「アタシの髪だし自由でしょ」と勢いで言ってみたけど、通じない。

「その件についてはプロデューサーさんから言われるはずです」

 メイクさんはかなり怒っているらしく、そうぶっきらぼうに言われた。
 

 そして、プロデューサー

 最初は何でこんなことをしたのかとか、そんな質問ばっかりだった。

 メンドクサくて、答える気になれない。

 ずっと誰も居ない方を眺めて黙っていたら、

 違約だとか、イメージだとか、いろんなことを言ってきた。

「それって、ツインテールのアタシにしか存在価値は無いってこと?」

 その言葉がどうしても引っかかって、プロデューサーを睨みながら言ってみた。

「そういうことじゃない!」

 アイツにしては珍しい大声が響く

 事務所の全員が静かになって、こっちを見る。

 刺さる視線が痛い。

 こんな場所に今は居たくない。

「でも、言ってるのはそういうことじゃない! もういい!!」

 居た堪れなくなったアタシは事務所を飛び出した。

 結局、髪を切っても変わらないか……

 そんな気分で事務所の入り口に着くと、

 ブロロロロ……とうるさい音が待ち構えていた。

 そこに居たのも拓海だった。



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