勇者「ドラゴンハート」
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107: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/03/28(水) 01:23:55.20 ID:dgPtRM4A0

奴隷「これがか?ナイフにしかならなさそう」チャッキ

ドラゴン「稀に周囲から逆らって鱗が生えることがあってな」

ドラゴン「それを逆鱗とよぶのだが、小振りなれど研ぎさえすれば切れ味は保証しよう」

奴隷「ふ〜〜ん…」

ドラゴン「疑うか?」

奴隷「いや、きれいだなって…」

ドラゴン「そうか?」

奴隷「ああ、明かりが透けてぴかぴか輝いてるよ」

ドラゴン「そうか、まあ機嫌が直ったならいい」クシャクシャ

奴隷「わ、なんだよ…頭に手をのせるな。重いんだよ」

ドラゴン「くっくっくっ、ところでお父さんなどと呼ばれてもこそばゆい」

ドラゴン「どうせ呼ぶなら親父にしてくれ」

奴隷「なっ! 誰が呼ぶか!!」

ドラゴン「どれ、息子の恋路の手助けをしてやるかな」

奴隷「うっさい!」

ドラゴン「何せ限られた時間は少なく、教えることは膨大だ…」

奴隷「そうなのか?」

ドラゴン「うむ、格闘、剣術、魔法に一般常識まで」

ドラゴン「竜の魔力を制御する術を学べば、儂との感覚を共有することもなくなるだろう」

奴隷「それだ!それが一番大事!魔力の制御を教えてくれ!!」

ドラゴン「だが明日の試合に勝たねば未来はないぞ?」

奴隷「ぐっ」

ドラゴン「まずは、大振りな一撃をかわして剣を突き刺すことから始めよう」
 


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