106: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/03/28(水) 01:20:23.54 ID:dgPtRM4A0
奴隷「もう知らん! 話しかけるな」ゴロン
ドラゴン「やれやれ、拗ねた子供を物で釣るか」プチッ
奴隷「・・・・」チラッ
ドラゴン「とっておけ、いずれ使うことになる」
奴隷「ウロコ?」
ドラゴン「さよう、竜族のおとぎ話に竜鱗の剣≠ェある」
奴隷「これが剣?」
ドラゴン「古の時代、いくたの国々を滅ぼした邪悪な竜あり」
ドラゴン「荒ぶる竜に対し人々も結託、武器を手に戦いを挑む」
ドラゴン「しかし、あらゆる刃が竜の鱗を傷つける事なく人間側の敗北に終わった」
奴隷「ふんふん」
ドラゴン「生き残った僅かな人々もそのまま滅びるのを待つだけと思われた時、お節介な竜が現れ勇敢な若者に自らの鱗と助言を与えた」
ドラゴン「竜の鱗はあらゆる刃を通さぬ最強の鎧、ならば竜の鱗から最強の剣を作りなさい」
ドラゴン「かくして、助言に従った若者は鱗を研ぎ鋭い剣にし」
ドラゴン「竜鱗の剣は邪悪な竜の鱗を斬り裂き、竜を殺して平和な時代が訪れるのであった」
ドラゴン「以上が竜殺しについて語られた唯一の伝承になる」
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