8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 20:20:34.26 ID:WIN2YWrHo
女の子「……くっ……! アタシだって! ……が、頑張らない、と、いけないのに……!」ガハッ!
友奈(女の子の身体はもうボロボロで、膝をつきながらばーてっくすの攻撃を防ぐので精一杯だった)
友奈(だから、私がばーてっくすを倒して、女の子を安全なところに連れていかないと!)
友奈(それなのに、ばーてっくすの攻撃は激しくてあの子を抱えて逃げることがとても難しい。さっきの勇者キックさえほとんどダメージになっていないのか、敵の動きに影響は全く出ていなかった)
友奈(足りない。今の私では力が全く足りていない)
友奈(切り札と言えるくらいに強力なはずの一目連でも駄目なら、どうすれば……!?)
友奈(……あった……)
友奈(私の奥底から呼び出した一目連のさらに奥の奥。そこに、もっと強力で恐ろしい力が眠っている)
友奈(これを使えば、これさえ使えればあの子を助けて、病院に連れていくことができるかもしれない)
友奈(そう思ったら躊躇はなかった。私は自分の奥のさらにその奥へと手を伸ばし──)
友奈「……っ……!?」ゾクリ
友奈(途端、身も心も凍えるような強烈な寒気がはしる)
友奈(誰から言われなくても分かる。"これ"は人が触れてはいけないものなんだ……)
友奈(だけど!)
友奈(だけど! 今は、今だけは! あなたの力が必要なの! あの子を助けるために、ばーてっくすを追い払うために、私に力を貸して!!)
友奈(お願い──!)
友奈(心の奥底の強固な檻に、私は──触れた)
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