高嶋友奈「結城ちゃんは勇者である」
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66:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 18:59:10.19 ID:Z+ozzRtCo

*特別病室

千景「昨日の今日とは流石に思っていなかったわ」

園子「うん。でも、早いうちに会っておかないと、わっしーが本格的に行動を始めてしまうからね。その頃だともう遅いでしょ?」

千景「そうね、賢明な判断だと思うわ」

千景(大きな病室の中、寝たきりの少女は祀られている。神事の類でしょうけれど、生憎この部屋は鳥肌が立つくらいに薄気味悪くて長居したいと思える場所ではなかった。表情の機能も喪失しているのか、はたまた慣れてしまっているのか、部屋の主は平然としている)

園子「それで、千景ちゃんは私にどんなお話があるのかな?」

千景(早速ね。なら、私も簡潔に答えましょう)

千景「私の求めるものはシンプルよ。あなたの知っている情報を全て寄越しなさい」

園子「私の知っている情報? あ! イネスのジェラートってとっても美味しいんだよ〜。醤油ジェラートもちゃんと甘いのには驚きだよねー」

千景(あまりにも場違いな話題が飛んでくるが)

千景「……あなたも、そんな情報を私が求めているとは思っていないのでしょう? あと、ジェラート店はイネスから撤退したそうよ」

園子「がーん! 地味にショックかも……」

千景(今が腹の探り合いであることは互いに承知している。その上で如何にイニシアチブを取ることが出来るか、それが今後の話の流れを大きく左右していく。……ただ、何を考えているのか分からない乃木園子相手には相当分が悪いようではあった。──手札を一枚切ることにしよう)

千景「あなたはどこまで知っているの?」

園子「勇者システムのこと? それとも大赦のことかな?」

千景「いいえ」



千景「──これから起こる未来のことよ」



園子「……」






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