55:名無しNIPPER[saga]
2017/12/26(火) 21:57:57.58 ID:FQATJGRHo
銀「声? ──東郷さん、千景さん」
東郷「ええ、行ってみましょう」
千景(社の大きな支柱、その向こう側には──ベッドの上で、左目だけをのぞかせた包帯姿の少女。……改めて惨い、わね)
銀・美森『……っ……!』
乃木園子「会いたかった〜。ようやく呼び出しに成功したよ、わっしー、ミノさん」
銀「み、ミノさん……? ってアタシのことだよ、な? え、ええと、じゃあ、わっしーって言うのは……? いやいや! その前にどうしてこんなところにベッドがドーンって置かれて!?」
千景(乃木園子は東郷さんに視線を向けた)
園子「……あなたが戦っているのを感じてずっと呼んでいたんだよ」
銀「戦っていて、って……もしかして! 東郷さんの知り合いなんですか?」
美森「……」フルフル
美森「いいえ、初対面だわ」
園子「……っ……」
園子「あー、はははっ」
千景(……知らないことはこんなにも残酷なのね)
園子「わっしー、て言うのは私の大切なお友達。いつもその子たちのことを考えてて、つい口に出ちゃうんだよ」
銀「……あ。す、すいません! と言うことはアタシの知り合いってことですよね? 三ノ輪でミノさんだとは思うんですけど……その……実はアタシ、過去の記憶が全部なくなってしまっていて……本当に、ごめんなさい……思い出せなくて」
園子「……」
園子「ううん、良いんだよ。ミノさんがこうして元気でいてくれるだけで、私はとっても嬉しいんだー」
千景(……三ノ輪さんに関しては最早確定ね)
美森「……あの、私たちを呼んだのですか? けれど、どうやって?」
園子「そこにある祠、"バーテックス"との戦いが終わった後だったら、その祠を使って呼べると思ってね」
銀「ば、バーテックスをご存知なんですか?」
園子「一応、ミノさんたちと同じお役目を担っている立場ってことになるのかな? 私、乃木園子って言うんだよ」
千景(……アニメと違い先輩と自称をしなかったわね。つまり、三ノ輪さんも東郷さんも勇者としては彼女の後輩に当たらないと言うこと)
銀「さ、讃州中学一年、三ノ輪銀です」
美森「東郷、美森です」ペコリ
園子「ミノさんに……美森、ちゃん、か……」
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