103:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 21:04:51.49 ID:eJvlprTto
友奈(高嶋友奈であることを暫く思い出せなかった頃、私は樹海の中に居た。風先輩と樹ちゃんが戦っていて、私と東郷さんはそれを見ているしかなくて)
友奈(怖かった。何で私たちが、って思った。でも、風先輩と樹ちゃんの姿にとっても勇気を感じて、勇者だと思った。私もそうありたいと憧れた)
友奈(そして、私と東郷さんに危機が迫り、今度は私の番で、その時がやって来る)
友奈『私は……讃州中学勇者部、結城友奈!』
友奈(この瞬間、久しぶりに私は自分が高嶋友奈であることを思い出していた。とんでもなく間の悪いタイミングだったと思う。でも、ちょうど良いタイミングでもあった。だから、私はバーテックスに向けて、自分自身に向けて、結城ちゃんに向けて、こう宣言したんだ)
友奈(全てが終わるまで私は高嶋友奈であることを忘れたりなんかしない。だけど、本物の結城ちゃんが居ないこの世界なんだから、ここに居る高嶋友奈が結城友奈として──)
友奈『私が! 勇者になる!』
友奈(それが、今の私の本当の意味での始まり──高嶋友奈でありながら私が結城友奈になった日だった)
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