橘ありす「お菓子のバーコードを杏さんのおでこに貼ってぺろぺろ舐める」
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5: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/12/19(火) 01:48:42.72 ID:hX5AIh/50
咲く笑顔。その種とやらがあるものなら、それがなんなのか、皆目見当はつかなかった。
夕美さんに聞けば教えてくれたと思うけれど、聞けなかった。

電飾が飾り付けられ始めた街中を1人で歩く。
1人で歩くと危ないのでやめろと両親やプロデューサーから言われているが、今日は守る気になりませんでした。
やがて向かいから1台のピアノが歩いて来る。
続いてティファニーの三角定規が、ダイヤモンドをいじめながら歩いてきた。
それらをたしなめるように体操服が包み込み、スプーンとフォークが体操服の上からスパゲティを絡めるように巻き取った。

おや、と思った。見る限りこれは明日の時間割だった。明日の献立はパスタ類だそうです。
そんなことは献立には書いていなかったはずですが。

私は思い込みが激しい。夕美さんが言うように、私も目の前の事象を何かしらの連関があるように思い込んでいるのかもしれない。
というより、夕美さんは私を暗に名指しで諌めてくれたのかもしれない。

思い込みの度が過ぎた悪ふざけが私にもたらした悪意を眦に、私は歩を進めた。


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