12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:47:44.74 ID:YUfqXVrMo
しかし男は徐々に勢いを失って、最後の方はもにょもにょと。
だが、百合子はそんな彼に「ぐぬぬ」と唇を噛んで見せ。
「私、それでも負けません! 幼馴染が負けヒロイン……。
そんなテンプレートはきっと、きっと覆してみせます!」
ポンと、男の肩に手が置かれた。
仰ぎ見れば、そこには彼と最も長く住んでいる少女が立っていて。
「ち、千早……!」
「私たちが、いつからあなたの女になったのか……。少し、あちらで話しましょう? ね?」
少女の瞳は笑ってない。おでこと淑女も彼を囲み、
自由人はお菓子を片手に見物を決め込むようである。
そんな中、初動に乗り遅れた新参者の娘はぷるぷる震えて訴えた。
「なんやいねっ!」と、このオチは。
とにもかくにも765寮の、賑やかな朝の一幕だ。
18Res/15.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20