【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/07(日) 18:31:23.48 ID:ZtE3BbpK0
「……くだらないわ」
「なにっ……?」
「私がそんな申し出を、受けるとでも思ったの?」
手が震える。足が震える。けれど、大丈夫。手も足も、まだ動く。
「下僕? バカを言わないで。私はフレンとブレイの “友達” よ。私にはロイヤリティのことなんて分からない。知らないもの。けど、友達の言うことを信じことは、できる!」
「ユニコ……!」
「安心して、フレン、ブレイ。あなたたちは私が、絶対に守るから」
「……ふん。ならばこれでどうだ?」
震える足で反応できるわけがなかった。ゴーダーツは瞬時に姿を消し、次の瞬間には、フレンとブレイを両手に握りしめていたのだ。
「ゆ、ユニコぉ……!」
「なっ……! ふたりを放しなさい!」
「断る。ウバイトール!」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
目を離している間に、ウバイトールが再度、長い腕を振り上げていた。
「しまった……!」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
真上から振り下ろされた腕に、なんとか耐える。圧倒的な重量がユニコを圧迫する。
「う……くっ……」
「ユニコ!」
「人の心配をしている場合か? 優しさの王女」
ゴーダーツの声がどこか遠い。心配してくれている、フレンとブレイの声も、どこか、遠い。
もしかしたらもう限界なのかもしれない。力が入らない。入らないものをむりやり出して、なんとかウバイトールの腕を支えているだけなのだ。
(だめ……動けない。だんだん力が、抜けていく……)
ウバイトールの腕が段々と下がってくる。それに対し、ユニコはひざまつくように大地に足をついた。懸命に耐える腕も、徐々に下がってくる。
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