【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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94:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 18:31:23.48 ID:ZtE3BbpK0

「……くだらないわ」

「なにっ……?」

「私がそんな申し出を、受けるとでも思ったの?」

 手が震える。足が震える。けれど、大丈夫。手も足も、まだ動く。

「下僕? バカを言わないで。私はフレンとブレイの “友達” よ。私にはロイヤリティのことなんて分からない。知らないもの。けど、友達の言うことを信じことは、できる!」

「ユニコ……!」

「安心して、フレン、ブレイ。あなたたちは私が、絶対に守るから」

「……ふん。ならばこれでどうだ?」

 震える足で反応できるわけがなかった。ゴーダーツは瞬時に姿を消し、次の瞬間には、フレンとブレイを両手に握りしめていたのだ。

「ゆ、ユニコぉ……!」

「なっ……! ふたりを放しなさい!」

「断る。ウバイトール!」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 目を離している間に、ウバイトールが再度、長い腕を振り上げていた。

「しまった……!」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 真上から振り下ろされた腕に、なんとか耐える。圧倒的な重量がユニコを圧迫する。

「う……くっ……」

「ユニコ!」

「人の心配をしている場合か? 優しさの王女」

 ゴーダーツの声がどこか遠い。心配してくれている、フレンとブレイの声も、どこか、遠い。

 もしかしたらもう限界なのかもしれない。力が入らない。入らないものをむりやり出して、なんとかウバイトールの腕を支えているだけなのだ。

(だめ……動けない。だんだん力が、抜けていく……)

 ウバイトールの腕が段々と下がってくる。それに対し、ユニコはひざまつくように大地に足をついた。懸命に耐える腕も、徐々に下がってくる。



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