【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
↓
1-
覧
板
20
84
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/07(日) 18:22:50.42 ID:ZtE3BbpK0
「ゆうきは戦うよ、絶対。友達を守るために。それから、悪いことをしているひとを、叱ってあげるために」
「…………」
目が開いた気がした。
何かが自分の頭の中でカチリと当てはまった気がした。
ずっと探していた最後のピースが入って、一枚の絵が完成したかのように。
固く閉じられていた扉の鍵が、開いたかのように。
「そっか。そうだよね。わたしは、きっとそう……」
はめこむべき最後のピースは、扉を開けるための鍵は、ずっと、ゆうきの手の中にあったのだ。
ゆうきが戦うのは、ただ相手を倒すためじゃない。
ゆうきが戦うのは、アンリミテッドからエスカッシャンを取り返すためだけじゃない。
「……あきら、ごめん。わたし、行かなくちゃ」
「え? 今からどこかに行くの?」
あきらは少し意外そうな顔をして、けれどすぐに相好を崩してくれた。
「……うん。行ってらっしゃい、ゆうき」
中学生の世界はいつもままならなくて、きっと、答えなんてない問題ばかりなのだろう。
けれどその答えは、自分の中にあることだってある。
そしてその答えのヒントを、友達に教えてもらうことだって、あるのだ。
「あ……!」
走りだしたゆうきは、数歩先で立ち止まり、振り返った。
「ありがとう、あきら!」
「どういたしまして、ゆうき」
小さい頃からずっと一緒だった親友。そんな人に助けてもらえることが、ただありがたかった。ゆうきはそして、走り出した。
(わたしは……そうだよ。ずっと、わたしは “王野ゆうき” だったんだから)
自分にできること。自分がするべきこと。
なんとなくだけれど、分かった気がしたのだ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513432793/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice