【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
615:名無しNIPPER[saga]
2018/06/24(日) 10:00:08.55 ID:sW82/1G70

ファーストプリキュア!
第十八話【凶悪な陰! その名はウバイトーレ!】




…………………………

「……まったく。校長先生も、渡す書類があるのなら、直接出向けばいいのに」

 昼休みのことだ。ダイアナ学園教諭、皆井先生は、木工室に向けて歩を進めていた。ダイアナ学園の校長先生から、同僚の松永先生に書類を渡してくれと頼まれたのだ。

「あ、皆井先生。こんにちは」

「ああ、こんにちは」

 すれ違う女子生徒数人があいさつをしてくれる。皆井先生はそれに笑顔で応じる。

「あ、そうだ。皆井せーんせっ」

「ん? なんだい?」

 すれ違ってから、女子生徒たちが振り返り、こちらを見ている。

「皆井先生にずっと聞きたいことがあったんです。いま、少しだけいいですか?」

「ん、ああ。まぁ少しなら。勉強で分からないところでもあるのかな?」

 皆井先生は基本的には熱意のある先生だ。だからこそ、生徒からの学びたいという想いを踏みにじったりしない。たとえ、ただでさえ校長先生に頼まれ事をされてお昼ご飯を食べる時間が怪しくなりつつあったとしても、生徒の要望を聞いてあげることを最優先にする。

「皆井先生って……」

「ん?」

「絶対、誉田先生のこと、好きですよね?」

「……んなっ」

 女子生徒たちはくすくすと笑う。

「お、大人をからかうようなことを言うんじゃない。私は先生だ。誉田先生は、ただの同僚だよ」

「へぇ〜」

 女子生徒たちはニヤニヤと笑う。

「そうですか。でも、ライバルは多いですから、がんばってくださいね、浩二先生」

「だ、だからなぁ……」

 皆井先生が何かを言う前に、女子生徒たちはどこかへと走り去ってしまう。

「こ、こら! 廊下を走るんじゃない……って、もう行ってしまったな」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice