【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:15:58.18 ID:IIOvQ4Oi0
ドラゴがカルテナを振るう。
「情熱の炎を燃やす。心穏やかに、燃やすべき物を、見極めて」
そして、炎が生まれる。
「行って、ドラゴネイト!」
ドラゴの拳から無数の炎が弾ける。それはまっすぐにウバイトーレに直撃する。しかし、ウバイトーレは少しよろけただけで、致命的なダメージとはなっていないようだった。
「並のウバイトールと同じ耐久力だと思わぬ方が身のためだぞ? しかし、貴様は愛のプリキュアがいない今、それ以上出力を上げれば身を滅ぼすことになる。さて、どうする?」
「こうするのよ」
デザイアの嘲笑に、ユニコもまた余裕の笑みを返す。そして、カルテナが空色に瞬いた。
「角ある純白の駿馬よ! プリキュアに力を!」
ユニコがカルテナをウバイトーレに向けて突き出した。
「プリキュア・ユニコーンシール!」
「何ッ……!?」
デザイアの声が驚愕を帯びた。そのユニコの技は、空色の巨大な光の壁を作り出すものだった。しかし、それがただの“守り抜く優しさの光”でないことは誰の目にも明らかだった。青く輝くその光の壁は、瞬く間にウバイトーレを四方から囲み、閉じ込める。
「このユニコーンの清浄なる壁は、悪辣なる者を絶対に逃さないわ」
「そして、このドラゴンの炎は、悪辣なる者だけを徹底的に燃やし尽くす」
ドラゴが、空色の壁の内側に入り、慌てふためくウバイトーレの足下に触れた。
その瞬間、壁の中を紅蓮の炎が支配した。
『ウバッ……!? ウバアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
ウバイトーレが凄まじい勢いの炎にダメージを受けていく。空色の壁はウバイトーレを逃さないだけでなく、炎の熱を逃さない役割も果たしているのだ。
やがて壁が払われると、ウバイトーレはその場に膝をついた。ドラゴは素早く飛び退りながら、叫ぶ。
「グリフ! ウバイトーレを浄化して、ひかるくんを解放してあげて!」
その声に我に返り、ゆうきは心を集中させる。
「勇気の光よ、この手に集え! カルテナ・グリフィン!」
薄紅色の光がその場を照らす。グリフの右手にその光が集約され、勇気の国の伝説の剣が現れる。
「……なるほど。頭がキレるキュアユニコとキュアドラゴは厄介なものだ」
デザイアの呟く声が耳に届く。しかし、次の瞬間には、グリフは駆けだしていた。
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