【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:15:30.99 ID:IIOvQ4Oi0
「ひかるくんが“良い子でありたい”と願うことの、何がいけないのよ!」
「それは“ゆうきのせい”なんかじゃない! “ゆうきのため”なんだよ!」
ふたりのプリキュアは、よろよろと立ち上がる。けれどその眼光は力強く、言葉はその場を圧倒していた。
「私だってそうよ。みんなに頭が良いって思われたいもの。ゆうきに、頼れると思われたいもの」
「わたしだって。ゆうきに勉強で頼りにされたいし、お母さんからも褒められたいよ」
だから、と。ふたりのプリキュアは断言する。
「人間、誰だってなりたい自分になろうって必死なのよ。そうやって自分を作っていくんだもの」
「だから、いいんだよ。苦しいときもあるかもしれないけど、それでも、」
「「どんな自分も、自分なんだから!」」
『ウバッ……! ウバァアアアアアアアアアアアアア!!』
ふたりのプリキュアの言葉に、ウバイトーレが頭を抱える。ゆうきのすぐ近くのひかるも、苦悶の表情を浮かべていた。
ふたりの言葉に、闇に支配されたひかるの心が動かされようとしているのだ。
「……ふん。まだ動作は不安定か。致し方ない。もっと安定する欲望を探さねばならんな」
「デザイア! ひかるを元に戻しなさい!」
「案ずるな、キュアグリフ。あのウバイトーレを倒せばすべては元に戻る」
デザイアが仮面の下で笑うのが分かった。
「貴様ら三人のプリキュアに、ウバイトーレを倒すことができるのならば、だがな」
デザイアの言葉を聞いたユニコとドラゴの反応は早かった。ふたりは目を合わせ、頷き合う。
「それがわかればこっちのものよ!」
「いくよ、ユニコ!」
「ええ!」
「優しさの光よ、この手に集え! カルテナ・ユニコーン!」
「情熱の光よ、この手に集え! カルテナ・ドラゴン!」
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