【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/13(日) 21:59:28.24 ID:sptbJ6v70
…………………………
「プリキュア。今日こそ君たちを倒す。そのための算段はもうついている」
ダッシューは何かを掲げる。廊下から中庭のダッシューまで距離がある。しかし、あきらにはそれがなんだかわかった。今朝、見たばかりだったからだ。
「あ、あれ……! 蘭童さんのはさみだよ!」
「なんですって?」
ユニコが歯がみする。
「……ってことは、ダッシューのやつ、蘭童さんからはさみを奪い取ったのね」
「許せないよ! いこう、ユニコ!」
「ええ!」
グリフとユニコは、窓から中庭へ降りる。その瞬間、ダッシューが大空に向け叫んだ。
「出でよ、ウバイトール!」
モノクロの空が割れる。その裂け目の中から現れた黒々とした何かが、ダッシューの掲げるはさみにまとわりつき、取り付く。
そして、闇の怪物が誕生する。
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「っ……! 蘭童さんのはさみを!」
「気をつけなよ、プリキュア」
ダッシューが笑う。
「このはさみに込められた欲望は並大抵のものではない」
――――『まぁ、たしかに色々なことを、ぼくと一緒に経験したはさみではあるね』
「っ……」
あきらは思い出す。蘭童さんのさみしそうな笑みを。
そのはさみに込められた、きっと大切であろう想いを、欲望の怪物に変えられているのだ。
「ふたりの友達が戦っているのに、わたしは見ていることしかできない」
「あきら……」
「それだけじゃない。色々なことを教えてくれる、お世話になっている人の大切なものが奪われたっていうのに、わたしは何もできない……」
「――――そうだな。貴様にはそうやって、何もできないと嘆いている姿がお似合いだ」
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