【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/22(日) 20:58:46.63 ID:TS+ShyS90
「え、ええ……。それは少し反省しているわ」
松永先生の冷たい目に、今度は誉田先生が目を逸らした。
「そのせいで、王野さんに変な勘違いさせてしまったし……」
「はぁ? 王野が何を勘違いしたんだよ」
松永先生が嫌そうに問う。
「それくらい自分で勘づいてほしいわね、小次郎くん」
誉田先生が毒づきながら答えた。
「私とあなたがお付き合いしているんじゃないかって、そう思ってたそうよ」
「はぁ?」
松永先生はわけが分からないという顔をした。
「……なんてひどい勘違いをするんだあいつは」
「多感な年頃だもの、仕方ないわ。ちゃんと私たちが幼なじみだって伝えておいたから安心して」
「幼なじみというよりは、腐れ縁という感じだけどな」
松永先生のため息はとても重いものだった。
「……最低限、生徒の前では“松永先生”だ。頼むぞ」
「それはもう、今後は本当に気をつけるわ。小次郎くん」
「……あんた、俺のことからかって遊でるだろ?」
「あら、バレた?」
「ほんっと、あんたは昔から意地悪な姉貴分だよなぁ」
からからと、二十年来の付き合いの幼なじみをからかって遊ぶ。それは、ずっとずっと、何度も繰り返してきた光景だ。あきれ果てた松永先生は、ゆうきたちの残した黒板のメッセージを消し始めた。その背中を眺めながら、そっと、誉田先生はつぶやいた。
「“ひどい勘違い”、か……」
「んあ? なんか言ったか?」
「……べつに」
鈍い鈍い幼なじみに、少しだけ胸が軋んだ。
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